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2月26日、北上市さくらホールで行われた「ふるさと納税まるわかりイベントin北上」(北上市・西和賀町・北上信用金庫主催)を振り返る、後編です。
前編 【イベント報告】北上・西和賀合同イベントが開催されたそのわけは


私がふるさとチョイスを立ち上げたわけ(須永珠代氏 基調講演)

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前編でお伝えした「北上市・西和賀町ウーマンPR大使」の任命式が行われた後、主催者の挨拶に続いて、須永さんによるふるさと納税制度の解説が行われました。その後第2部を挟んで、須永さんによる基調講演「私がふるさとチョイスを立ち上げたわけ」が始まりました。

須永さんは株式会社トラストバンクを2012年4月に設立。「ICT(Information and Communication Technology)を通じて地域とシニアを元気にするサービスを提供する」ことを会社のビジョンとして掲げています。

もともとIT業界でウェブデザインの仕事をしながら30代で起業するという目標を持っていた須永さんですが、目の前の仕事に精一杯で、なかなか起業に向けて具体的に動けずに数年を過ごしました。現在のビジネスモデルは、そんな中でも欠かさずに続けていた、仕事仲間との事業アイディアを出し合うミーティングから生まれました。「自分で何か作ることはできないけれど、ITの力で何かと何かをつなぐことはできる。」そう考えた須永さんは、ふるさと納税をすることで東京から地方へお金が流れることに気がつき、ふるさとチョイスを立ち上げました。

ふるさとチョイスは自治体の特典約5万点をカタログ形式で紹介し、ふるさと納税の申し込みから決済までの手続きを自治体に代わって引き受けます。寄附者はふるさとチョイスにアクセスすれば、寄附金額や地域、特典の種類といった視点で情報を絞り、全国各地から寄附先を選択することができます。

ふるさと納税制度が広く知られるようになると各自治体からふるさとチョイスへの掲載依頼も増え、同社も急成長。立ち上げ当初から約2年は須永さんがたったひとりで運営していた会社でしたが、今では30人ほどまで増えました。

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「1500億円規模に成長したふるさと納税は、各自治体の職員の努力の賜物。」と語る須永さんからは、同社の急成長は自治体とともにあるという考えが伝わってきました。これまで実施してきた同社のイベントの中には、自治体職員を労う会や、寄附者と自治体職員が一堂に会するイベント、特典事業者・生産者が集う会などがあり、すべての関係者に利益があるように、いわゆる「三方よし」の姿勢がうかがえます。

同社のこの姿勢は自治体職員にも伝わったのでしょうか。前編でも紹介した西和賀の緊急事態にふるさとチョイスを通じて寄附を募った話には続きがありました。西和賀町の窮状を知ったほかの自治体が、ふるさとチョイス内の自分たちの自治体のページに、バナーを設けて、西和賀町への寄附が集まるように誘導したのです。本来は自分たちの町にふるさと納税をしてもらうためのカタログページであるのに、です。このバナー設置には、北上市のほか、長崎県平戸市、宮崎県綾町、山形県天童市、福島県大玉村が名乗りを挙げたそうです。

ふるさと納税事例発表

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第2部ではふるさと納税の事例発表が行われ、北上市、西和賀町の自治体関係者からは、これまでのPR活動、寄附者にとって魅力的な特典づくりについて、寄附状況や活用事業について説明がありました。職員は発送以外のほとんどの業務を少数精鋭で担当しており、農産物が集中する秋から書類発行の締め切りである1月上旬まで、多忙であることがうかがえました。

続いて北上市の事業者代表として登壇した、株式会社UTOの宇土社長、二子長芋組合の小原富美雄さんから特典内容の説明がありましたが、UTOはふるさと納税の特典に採用されてから、前年比約600%の実績に至ったことが紹介されました。特にテレビ番組で取り上げられたことは大きく影響し、北上市内の工場ではスタッフ増員も図られました。

【参考】
  • この一枚は、あなたのためだけ。世界でも珍しい、カシミヤニットのセミオーダーを扱うUTO
  • あたたかい気持ちを編み込んで、あなたのもとにお届けします。
  • 巻いていないかのように軽くてやわらか。天使のストール

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    写真上は1m超にもなる“スーパー長芋”について説明する小原さんです。北上の郷土芸能「鬼剣舞(おにけんばい)」の衣装を着て登壇し、3年熟成させた自慢の二子長芋についてアピールしました。北上と言えば「二子さといも」のほうが有名ですが、もともとは良質な長芋の産地でもあります。

    二子長芋組合の中で特典として提供しているのは小原さんだけなので数は少ないですが、これからも自慢の長芋生産を続け、この美味しさを多くの方に知ってもらうため、二子長芋の知名度をあげていきたいと熱意を語りました。

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    事業者発表に続いて、北上市と西和賀町の両方に寄附をした県外の寄附者から、両市町を選んだ経緯や訪れた町の感想など、率直で貴重な声を聞くことができました。この寄附者はもともと北上市とは仕事で接点があり、仕事の合間に西和賀町を訪ねたことがきっかけで、家族旅行で同町を訪れるようになりました。特に雪のシーズンの西和賀町特有の風景や星空については気に入っている様子でした。このようにふるさと納税を通じて地域とつながったことで、家族旅行だけでなく、自宅近所のスーパーに寄附先の特産品ないかどうか探し歩く楽しみも増えたそうです。

    北上市ふるさと納税盛り上げ隊サポーター募集!

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    イベントの最後には、北上市が立ち上げた「ふるさと納税盛り上げ隊」のサポーター募集について説明がありました。サポーターには、行政や民間の立場を超えて一緒に北上市を盛り上げていこうという趣旨のもとで、次のようなことで協力を求めています。

    ・北上市のふるさと納税特典事業者レポート
    ・北上市の新たなふるさと納税特典の発掘、ランキング
    など。

    ▽詳細
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    Facebookページ:  北上市ふるさと納税盛り上げ隊

    ▽お問い合わせ先
    北上観光コンベンション協会ふるさと納税盛り上げ隊準備チーム 澤部
    電話:0197-65-0300
    Mail:moriage[at]tomodachi.in
    ※[at]を@に変更してお送りください
     

    北上市のふるさと納税チームには4月から新メンバーも増え、パワーアップします。まだお伝えできないのがもどかしいですが、4月以降も北上や北上市内の事業者を応援してくださる皆さんのために、楽しいことを企画しています。どうぞお見逃しなく!


    ■本文(文・写真):(株)キミドリ